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「あのブックオフにはずっと探している本がありそうな気がする。そればかりか、110円で売っている気がする。」
はじめに書かれた島田さんの一文に、本好き、古書好き、本を買うのが好きな人の気持ちが十二分に代弁されている。
古書店ではない、新古書店ともいうべき新しい形式の店。
独自の値段設定があることで、既存の書店とは違った分野を確立し、それまであった古書店・古本屋のイメージを一新したブックオフは、古書店への敷居を下げたとも言える。
本が好きな人は誰しも一度は訪れて、売ったり買ったりしたことがあり、ふらふらとつい足を踏み入れてしまう魅力を放つ場所の魅力を、7人の本好きが語り、間に2ページの漫画を挟み込んでいる1冊。
書き手/
武田砂鉄・山下賢二(ホホホ座)・小国貴司(BOOKS青いカバ)・Z・佐藤晋・馬場幸治(古書ビビビ)・島田潤一郎・大石トロンボ(漫画)
2020年5月初版
176ページ/ソフトカバー
デザイン:横須賀拓
岬書店発行
(夏葉社:島田さんのインディペンデントレーベル)