











BL出版の「世界のむかしばなし絵本シリーズ」の1冊、
ノルウェーに伝わる昔話を題材にした絵本です。
山奥で暮らしていた男の子は、ある日一人ぼっちになり旅へ出ます。
ライオンとタカとアリの諍う場に居合わせて、見事な仲裁をしたことから、3匹に変身する力を得て、困っているお姫様を助けることに...。
明るい北欧の光に満ちた場面を、マルーさんの筆致が、みずみずしく柔らかに描き出します。登場人物の内面を見せる表情、鮮やかに描かれる植物たち、緻密に編まれたタペストリーのような絵物語。
植物や動物の描き方もさることながら、ドラゴンやトロルの造形のユーモア溢れる姿のよさにも、しみじみ見入ってしまいます。
何度もめくりたくなる絵本。
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2019年11月初版
文:菱木晃子
北欧の児童書を中心に翻訳を手がける。翻訳に『長くつ下のピッピ』(岩波書店)、著書に『巨人の花よめ』(BL出版)『はじめての北欧神話』(徳間書店)など。
MARUU(マルー):画家
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、University of the Arts London Camberwell College of Artsにてイラストを学ぶ。書籍の装画、挿絵を多く手がける他、絵本、漫画なども発表。
鮮やかな色彩に生命力が溢れる絵から繊細な鉛筆画など、植物から動物、見えない生き物に対する大きな愛情をもった画家の眼差しを感じる。
絵本に『わたしのものよ』(WAVE出版)『ライオンとタカとアリになった男の子』(菱木晃子文:BL出版)
http://maruu.illust.jp/