new





宮沢賢治の童話を絵本にしたミキハウスのシリーズの1作。
よだかは、鳥たちから「みにくい鳥だ」と思われていました。鷹にも(名前に鷹とつくなんて)と嫌がられ、「名前を変えろ。さもないとつかみ殺すぞ。」と脅されます。よだかは兄弟の翡翠に別れを告げて、空へと逃げて行くことにしました。「お星さん、どうか私をあなたのところへ連れていって」と、力のかぎり飛び続けるのでした。
ささめやゆきさんの描く、実直でけなげなよだかは、切々と空に登っていきます。小さな鳥の大きな大きな羽ばたきは、どこへ向かっていくのでしょうか?宮沢賢治らしい、生真面目な生き物の心を描いた物語が、美しい夜の絵本になっています。
*大判絵本なので、単品1冊でのご購入をお願いいたします。
*ささめやゆきさんのサインカード付
2008年10月初版
2022年9月3刷
天沢退二郎監修/ミキハウス
size:260x250mm
40ページ
ささめやゆき:1970年代にパリやニューヨークで絵を学び、帰国後、本の挿画などを手掛ける。絵本に『ねこのチャッピー』(小峰書店)『ガドルフの百合』(宮沢賢治・作 偕成社)画文集に『イタリアの道』(講談社)など。現在80代ですが、仕事は旺盛に活躍中。