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半年くらい前、友人の平太郎の家に化け物が出るという噂が立った。...僕は行かなかった。怖がりなのだ。...化け物騒ぎがおさまってかなり日がたつから行ってみた。大丈夫か?と聞くと「怖い?怖くないさ」そして平太郎は話し出した。
どうしても怖がらせたい魔王vs.まったく気にしない少年の、30日間の不気味でヘンテコな交流録。
江戸時代に書かれた『稲生物怪録』という、稲生平太郎少年が体験したという妖怪にまつわる怪異譚を下敷きに、文章を京極夏彦さん、絵を石黒亜矢子さんが描いた絵物語。
次々と現れる妖怪に対して堂々と対峙する稲生少年の物語は魅力的で、これまでも何人も物語をつくり、泉鏡花や稲垣足穂、絵本では宇野亜喜良、漫画では水木しげるも創作をしている。
左ページから始まる物語は、右ページが片観音開きになっていて、ページを開くとあっと驚く絵が広がります。贅沢な作りで、20ページ見開きがあります。
*石黒亜矢子さんのサイン入りです。お一人様1冊でお願いします。
*贈り物場合、ラッピングはしていません。
*クリックポストで送ります。3cmの厚さ制限がありますので、絵本は合計2冊まで同封可能です。絵本1冊+手ぬぐい・ハンカチ・クリアファイルなどとも同封可能です。厚さがオーバーする注文内容の場合、追加の送料をいただくことになりますので、ご注意くださいませ。
2024年5月初版(岩崎書店)
size:187x187mm
88ページ
石黒亜矢子:http://ishiguroayako.net/
絵描き、絵本作家。筆の線が繊細かつ美しい表現をする画家。妖怪絵や猫の絵でも人気があり、独自の目線を持つ。猫と爬虫類が好き。
京極夏彦:小説家。日本推理作家協会監事。世界妖怪協会・お化け友の会代表代行。『姑獲鳥の夏』でデビュー、長編推理、幻想怪奇小説で大人気で、常に新作を待つ熱心なファンが多い。絵本に『いるのいないの』(町田尚子絵)、『京極夏彦の妖怪絵本シリーズ』など。絵描きに合わせて文章の語り口を変えていてその技巧も素晴らしいので、ぜひ絵本を見比べてみてください。