











誠光社の堀部篤史さんが企画編集した書籍、
『私の考える骨董』は、骨董屋「Tokimeki antiques」の岩橋直哉さんの所蔵する骨董から、マメイケダさんが描きたいものを選び、想像で文章をつけ、最後に岩橋さんが実物の写真画像に解説を加えたものを1冊にまとめた本。
堀部さんのユニークな企画、マメイケダさんのユーモラスな視点、岩橋さんの集めた物たちの独自性が相まって、不思議でおかしい本が出来上がっています。
淡々と物を見つめる画家の筆致が、骨董と相性がよく、そのものの持つ素朴さや、マメさんが着眼した面白さが、絵に浮かび上がっています。
また、マメさん独自の文章が面白いので、ふふっと笑みがこぼれます。どこかで誰かが描いた絵日記を読むような、味わいがあります。
堀部さんの文章も、全然本の内容の紹介をしていないけれど、いい随筆です。マメさんの絵→岩橋さんの解説→堀部さんの後書きといい流れになっています。
どこかしら小説的なビジュアル本。
*マメイケダさんのサイン入り
文/絵:マメイケダ
骨董提供/解説:Tokimeki antiques
デザイン:仲村健太郎
発行:マメイケダ・誠光社
size:A6判
64P
ソフトカバー
500部限定発行
マメイケダ:画家、イラストレーター
総菜屋、ギャラリーでのアルバイト等をしながら、独学で絵を描き始める。クレパスを使って、力強い素朴な食べ物の絵や風景画を描く。
主な書籍に、絵本『おなかがへった』(WAVE出版)、リトルプレスの作品集『ふうけい』(itohen press)『味がある』(誠光社)がある。近年、小説や随筆の装画でも活躍。(『日々ごはん3』高山なおみ、『東京近江寮食堂』渡辺淳子の表紙絵など)
https://www.mameikeda.com/