



牧野伊三夫手拭い「いのしし」
初刷:絵柄(紺)+文字(紺)
帯の裏側に以下の一文が入ります。
「私の郷里である小倉の足立山に妙見宮と言う神社があり、そこには珍しい猪の狛犬がある。これは、この神社に祀られている和気清麻呂が暗殺されかかったときに猪が助けたという伝説に由来するもので、近くには清麻呂公が猪に腰かけた不思議な彫刻も立っている。この絵は、その猪を描いたもの。牧野伊三夫」
来年の干支「いのしし」にちなんだ手ぬぐいを画家の牧野伊三夫さんにお願いしたところ、今回の絵柄が出来上がりました。
九州にある妙見宮の境内に飾られる絵馬の絵柄は、毎年、牧野さんが奉納した干支の絵が飾られます。
京都にもイノシシが狛犬になっている神社があり、小倉と京都のご縁を感じます。
nowakiの手拭いは「注染」(ちゅうせん)という染め方で、手拭いやさんに制作いただいております。「注染」は明治後半に大阪で始まった染色法です。
何枚も重ねた生地の上から染料を注いで染めることから
そう呼ばれるようになりました。注ぎ染めや本染めとも呼ばれます。
1枚の布を折り重ねて染めていることから、生地の端に、色むらが出来ることがありますが、手仕事の風合いとして、受けとめていただきたく、また、今回細かな柄を配置いたしましたので、柄が若干見えにくい部分もありますが、ご了承くださいませ。
プリントならば、細かくも出来上がりますが、裏まできれいに染め抜ける「注染」のやり方が、表裏なく使用でき、やわらかな風合いを生むので、当店では好んで、この方法で制作いただいております。お菓子やお酒など手土産を包んだり、銭湯に持って行ったり、お祝いやご挨拶で贈るにも、おすすめです。
亥年の方への贈り物や年始のご挨拶にも喜ばれる一枚です。
横幅 約90cm 縦 約34.5cm