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『頭のうえを何かが』(岡﨑乾二郎)

2,530円

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  • 『頭のうえを何かが』(サイン入り)

    ¥2,530

  • 『頭のうえを何かが』(サイン無し)

    ¥2,530

2021年10月、岡﨑乾二郎さんは自宅でメールを打っている時に突如倒れます。意識がはっきりしていたため、声を上げて家人を呼び、救急病院に搬送されます。緊急の措置を素早く受けたのに右半身は動きません。 「脳梗塞です。恢復はあまり望めないかもしれません。」と告げた医師に「こんなに普通に話しているのにですか?」と問うた家人に「言語機能の中枢が麻痺しなかったのがラッキーでした」という答えをもらいます。 緊急入院からリハビリ病院へ移った12月、家人から差し入れられたイタリア製のクレヨンのように太い色鉛筆を握って、ふと絵を描いてみると、自分の手がロボットのように感じるけれど、絵らしきものが描けるとわかります。それから毎日描くようになった絵を、家人ぱくきょんみさんの解説付きでご覧いただけます。 2/3はその作品とコメント、残り1/3に岡﨑さんの言葉で、当時の気持ちや制作過程が詳細に綴られています。アーティストのリハビリであり、一人の人間を見つめて書かれた言葉は、誰しもに訪れる可能性のある困難な出来事に立ち向かい、過酷な山を登りきった登山家の言葉のような重みがあり、目の前に開けた絶景を一緒に眺めているような気持ちになります。 絵の変容とともに、変わりゆく作家の絵を一望する画集であり、21世紀のリハビリ記録でもある1冊です。 ・おまけのポストカード3枚付き *クリックポストという厚さ3cm、重さ1kgまでの発送方法となります。Tシャツは1枚まで、本は合計2冊まで同封可能です。手ぬぐい、ポストカードやクリアファイルなど薄いものなら一緒に送れます。オーバーする場合、追加の送料がかかります。 2023年12月初版(ナナロク社) size:147x212mm 144ページ 岡﨑乾二郎:https://kenjirookazaki.com/jpn/ 造形作家、批評家。1982年パリ・ビエンナーレ招聘以来、数多くの国際展に出品。2019〜20年には豊田市美術館で大規模な個展「視覚のカイソウ」が開催される。 主著に『絵画の素 TOPICA PICTUS』(岩波書店 2022年)、『感覚のエデン(岡崎乾二郎批評選集 vol.1)』(亜紀書房 2021年)、『抽象の力 近代芸術の解析』(亜紀書房 2018年)、『ルネサンス 経験の条件』(文春学藝ライブラリー、文藝春秋 2014年)、『ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ』(絵本、谷川俊太郎との共著、クレヨンハウス 2004年)。作品集に『TOPICA PICTUS』(urizen 2020年)、『視覚のカイソウ』(ナナロク社 2020年)。

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