一井伸行さんは、仕事のかたわら大阪のitohenを中心にお出汁やうどんのワークショップを開催してきました。
そもそもは、父親が始めたうどん屋の手伝いから始まりますが、家業がうどん屋からイタリアンに店が変わった後も、一井家は父のうどんと息子の出汁という役割が続いていました。
itohenとの関わりから、あちこちへ出張してのワークショップ、友人をイメージしたうどんのレシピを考案したり、教えを請われることも増え、60歳の記念にこの本を出版しました。
普段、料理が好きな人でも、きちんとお出汁を取ることは少ないかもしれません。ましてや忙しい人、料理から縁遠い人にも、この本を読んでみると「やってみようかな」という気持ちになります。
わかりやすく、やさしく、普通の忙しく働く人の目線で、楽しみながら作られたレシピ。
基本のお出汁の取り方から、つゆのアレンジも掲載しています。
また、一井さんが関わりあった人をイメージして作ったうどんの紹介文は面白く、マメイケダ さんのうどんの挿絵を見ていると、お腹がすいてきます。
そうしたらぜひうどんを作って見てください。
帯文:「ノブさんのおうどんレシピは、体の言葉でできている。”分かりやすく”をていねいな心で伝えようとすると、そうなるのだと思う。プロが作る料理本ではなかなかできないことです。」(料理家:高山なおみ)
112ページ
size:148×210 mm