






「クラスに へんな おとこのこがいる。そのこの こえをきいた ともだちは だれひとりいない。」
女の子の目線で眺める、やましたくんというクラスメイトは、学校で誰とも話さないし、授業でも声を出しません。それでも、ふざけたり、筆談で会話をしたりと、みんなと同じ様に過ごしています。ある日、先生から宿題の作文を読むように言われて。。。
京都で本屋を開いていた山下賢二さんの自伝的随筆『ガケ書房の頃』にある、幼稚園から小学校卒業まで、学校で一言も喋らなかったという実話から、絵本が生まれました。
絵は中田いくみさん、現代美術の分野で国内外問わず活躍しつつ、漫画でも作品を発表しています。
やましたくんの繊細な心の動きや、クラスメイトたちの表情など、子供らしい柔らかで時にどきりとさせる表情を描いています。
山下さんのサイン入り、おまけの作文付です。(作文は小学生のやましたくんが書いたという設定になっています。)
*山下さんはガケ書房は閉店しましたが、現在はホホホ座という店を営業しています。