

漫画家・イラストレーター、スケラッコさんの『大きな犬』(リイド社)は、7つの読み切りが収録された短編漫画集です。
表題作の「大きな犬」は、ある日、友人宅の留守番を頼まれた主人公、出掛けた住宅地は、同じような家ばかりで見分けがつかない。「目印は大きい犬です。」角を曲がると現れた犬は、名前のない、家と同じサイズのとても大きな犬だった。
日常から、ふわりと心地よい異次元への扉が開く。スケラッコさんの漫画は、その扉をすぐ側で開いてくれます。動物好きの方に、ぜひ読んでほしい短編。
他の収録作品も、ふとした日常から、SFものまで幅広く、藤子不二雄や、星新一、岡崎二郎など、短編の名手が好きな方にもオススメです。
目次:大きな犬/七福神再び/クリスマス幸子/梅・桃・桜/彼の友達/ホーライくん/小さい犬
B6サイズ。