





ロシアの民話「ゆきむすめ」を岸田衿子さんの言葉、スズキコージさんの絵で絵本になりました。
ある雪深い田舎に住む、おじいさんとおばあさんは、雪遊びをする子供を眺めながら「うちにもかわいい子供がほしいなあ」と思い、小さな雪娘をこしらえました。丸い目をつけると、雪娘は微笑み歩き出しました。
「神さまがこの子をくれたんだ」と二人は雪娘を可愛がりました。
春になり、夏が来て、雪娘はだんだん元気がなくなっていきます,,,。
1974年に世界文化社から出版された『ゆきむすめ』に訂正を加え復刊された絵本。スズキコージさんが26歳のときの瑞々しい絵本です。
ぬくもりや濃密さがじわりと広がる絵の世界を、どうぞお楽しみください。
2005年2月初版 ビリケン出版
size:227x265mm
スズキコージ:画家、絵本作家。
絵本や挿画のほか、イラストレーターとしてポスター・壁画・舞台美術などでも活躍。絵本に『あつさのせい?』『うみのカラオケ』ほか、多数。『エンソくん きしゃにのる』(福音館書店)で小学館絵画賞、『やまのディスコ』(架空社)で絵本にっぽん賞、『おばけドライブ』(ビリケン出版)で講談社出版文化賞を受賞。画集やエッセイ『てのひらのほくろ村』(架空社)も。ダイナミックかつ繊細な絵を縦横無尽に描き広げる。
岸田衿子:詩人、童話作家。
たくさんの童話を残し、絵本の文章も多数手掛ける。『かばくん』『ジオジオのかんむり』(どちらも中谷千代子絵/福音館書店)