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大晦日の掃除の最中、ふと「着れないほど服を持っていても、まだ服を書い続ける私」を意識して「そうだ、ちょうど年末だし。来年から服を買わないぞ。10年服を買わないでやってみよう。」と決めた著者。
服がどんな風に作られているか、買わないで工夫できる方法、手芸クラブに入ったことなど、身近なことから始めて、いろんなことを知ったり、やってみたりした暮らしぶりを絵とエッセイで綴っています。
あとがきに、
「買わないこと」を人にすすめるつもりはないのです。ただ誰かの、服について今一度考えるきっかけになってくれたらいいなあという思いで、この本を書きました。
とあるように、現代の私たちの暮らしで「本当に必要なもの」「なんとなく買ってしまうもの」「流行」ということについて、足を止めて、よく見つめてみるのは大切なことだと、気付かされます。
かやさんのチャレンジは新鮮な視点と、爽やかでユーモアのある暮らしぶりを見せてくれます。
絵もたくさん入っていて楽しい読み物なので、オシャレに興味がある小学生くらいから、自分で服を買うようになる大人まで、幅広くたくさんの人に読んでもらいたい1冊です。