




青々と広がる草原に横たわる地平線。
ページをめくると「でました。」の文字とともに、さまざまなものが飛び出して来ます。めくるという読者の行為と、さぁ出すぞという著者のリズムがあいまって、目と体で喜ぶ1冊。
長さんらしい、ナンセンスユーモア絵本。
1978年エイプリルミュージック(現ソニーミュージック)から出版されたものを、1998年にビリケン出版から復刊。
長新太:1927年、東京生まれ。
1959年『おしゃべりなたまごやき』で文藝春秋漫画賞受賞、1981年『キャベツくん』で絵本にっぽん大賞受賞。絵本のほか、漫画・挿絵・装丁・イラストレーション・エッセイなど幅広い分野で活躍。2005年没。